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2015年本屋大賞【表彰を受けた10作品とは?】

   

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2015年本屋大賞ノミネート10作品が発表されました。

本屋大賞とは?
実際に書店で働く人が「面白かった」「お客様にぜひお勧めしたい」「自分の店で売りたい」と思った小説が投票によって選ばれる賞です。
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2015年は、2013年12月1日から2014年11月30日の間に刊行されたオリジナル小説を、書店員580人、全国461の書店が投票を行いました。

今回発表されたのは最終選考に残った10作品。
1月21日に一次選考の発表、二次選考がスタートします。

二次選考の結果は3月1日、そして大賞は4月7日に発表されます。

好きな作品がノミネートされているかも?
書店員さんじゃなくとも、今からチェックしておくと流行に乗り遅れないかも?

本屋大賞公式サイト
http://www.hontai.or.jp/

ノミネート作品一覧

①『アイネクライネナハトムジーク』(伊坂幸太郎/幻冬舎)

6編の短編からなる作品。しかし短編でありながらも読み応えは抜群。かと言って小難しくなく入りやすい文体なのも伊坂幸太郎の成せる技です。それぞれの主人公はすべて平凡で、取り立てた能力や魅力もなく、平凡な日常が描かれるも、最後の展開は本をかなり読んでいる人をも唸らせる展開でノミネートされました。

 

『怒り』(吉田修一/中央公論新社)

惨殺死体に残された「怒」の血文字。事件から一年後、3組の家族の何気ない日常に、犯人の影が絡みつき、平穏だった日常が恐怖に変わって行きます。犯人は果たして…

ミステリーの本質は、謎解きにあります。
しかし、この「怒り」は、多くの登場人物それぞれを取り巻く環境や心理を巧みに描き、混迷する様子に引き込まれて行くことでしょう。
上下巻からなるじっくりと読む作品です。

『億男』(川村元気/マガジンハウス)

平凡な図書館の司書一男に、3億円の宝くじが当たってしまいます。
一男は富豪になった友人九十九に相談しに行きますが、相談した翌日彼は失踪。一男は、九十九とお金と幸せを探して旅に出ます。

誰でも「宝くじ当たんないかなぁ〜」と何気なく思うものですが、もし実際に3億円当たったらどうしますか?

普通の人なら、使う以前に恐ろしくて震え上がってしまうでしょう。
お金がいくらあっても幸せじゃない。そんな言葉も実感するかもしれません。

お金があって、幸せになる。そんな方法を主人公とともに見つける旅をする作品です。

『キャプテンサンダーボルト』(阿部和重・伊坂幸太郎/文藝春秋)

人気作家二人のエンターテイメント合作。
子供の頃親友だった二人が再会し、一攫千金を狙って仙台、山形を駆け巡り、その中で第二次世界大戦中に秘められた大きな謎が絡んで行きます。

「人生に大逆転はあるのか」をテーマに、各作家の得意とする時代背景、トリックがふんだんにつめ込まれた作品で、二人のファンも、片方だけのファンでも十二分に楽しめる小説。

アメリカのアクション映画を思わせる、息をつかせない描写が魅力です。

『サラバ!』(西加奈子/小学館)

テヘラン生まれ、カイロ、大阪育ちの作者が半生記として描いた小説。
主人公は男の子ですが、日本人の家族と、それぞれの国で繰り広げられる不思議な体験、それを受け止める多感な子供の描写に多くの人が心打たれました。

日本とは文化や価値観の違う国で育った少年が、大人になって日本でどう感じ、暮らしていくのか。

『鹿の王』(上橋菜穂子/KADOKAWA 角川書店)

2014年国際アンデルセン賞を受賞した作者の作品。
代表作も重厚で綿密な世界観のファンタジーでしたが、鹿の王も大人をも魅了する世界観は健在です。

強大な帝国から国を守るために死兵となった主人公は、今は奴隷となり岩塩鉱に囚われていますが、そこで謎の病が発生。主人公だけが生き延び、逃亡生活が始まります。
ファンタジーの中にも、リアルな国際事情が描かれ、子供ではなく大人向けのファンタジーなのです。

『土漠の花』(月村了衛/幻冬舎)

アフリカの中でも一二を争う紛争地帯を舞台に、陸上自衛隊の人道支援部隊が孤立し、まともな設備も装備もなく孤立状態に。

深刻なアフリカの事情と、支援しているはずの先進国の事情の狭間に巻き込まれた善意であるはずの人たち。

答えが見えない、困難で複雑な問題に震えずにはいられないでしょう。

『ハケンアニメ!』(辻村深月/マガジンハウス)

アニメ業界が舞台、イラストも漫画絵で(CLAMP画)、ライトノベル?と思ってしまいますが、文体は多少軽いものの、設定や心理状況はしっかり読ませる、読み応え抜群の小説です。

アニメ監督、プロデューサー、アニメーターといったそれぞれの立場の女性たちが、2つの番組でアニメ業界の「覇権」を賭けて戦う様子は、アニメ好きじゃなくとも熱くなってしまいます。

『本屋さんのダイアナ』(柚木麻子/新潮社)

大穴(ダイアナ)という目を疑うような名前と、ボサボサの金髪、母子家庭。家庭状況がひと目で分かる少女と、裕福な家庭で育った彩子のダブルヒロイン小説。

正反対の環境で育った二人が心惹かれ合い、親友に。育った環境が違い過ぎるために疎遠になりながらも、それぞれの悩みと向き合いながら、時には挫折しながら成長していきます。

どんな環境で育ったのであろうとも、それぞれ悩みを抱え、自分で乗り越えていく力があるのだと気付かせ、勇気付けてくれます。

『満願』(米澤穂信/新潮社)

ミステリーの鬼才が放つ6編の短篇集。すべてにおいて殺人が背景にあります。
中にはミステリーというよりもホラーファンタジーを思わせる奇怪な展開もありますが、とにかく背景描写が優れており、文字を読むと自然と脳裏に舞台が浮かび上がり、恐怖の世界にいざなわれます。

王道ミステリーの新たな代表作となるでしょう。

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